皆さん、こんにちは。すみです。
毎晩夜空いっぱいにたくさんの星がとっても綺麗に輝いています。
さる達はまだまだ元気いっぱいですが、養生園は少し早い冬眠に入りました。
冬の陽射しを浴びて、ゲストの方がいなくなって閑散とした養生園のホールやデッキは何だかちょっと寂しそう・・・。
大掃除も終わり、ピカピカになってスッキリ、気持ちがいいです。
掃除をしている時にいつも思い出すのは、ちえちゃんから聞いた東城百合子さんの言葉・・・
「身の回りを綺麗にし、日々の生活を丁寧に行うことこそ大切で、そうしておくことでめぐりが良くなり、自分に必要なものが何であるかがよくわかり、その道に進んでゆくことができる。」
今年最後の私のメインキッチン担当の日の朝食。
前日の夜にみぞれが降ったこともあり、みぞれ煮を作りました。
大根おろしに塩を入れて火にかけ、おろし生姜を入れ、水溶き葛粉でとろみをつけたみぞれあんの上に、別鍋で煮たエノキ、生椎茸、白菜、カブ葉、人参、里芋、豆腐を盛り付けました。大根は消化促進、生姜は気のめぐりを良くし、葛は整腸作用があり、それぞれのお野菜にも旨みと栄養がある、体にも心にもやさしい一品です。
副菜2品は白玉団子のエゴマだれとグレートノーザンビーンズ(白いんげん)の煮物。甘~く蒸し煮した玉葱と人参、ブロッコリーが入っています。
エゴマはアルファーリノレン酸を含む貴重な食材。独特の風味・旨みがあります。
そして、さつまいもと春菊のお味噌汁。香り高い四万十川のあおさ海苔と一緒に。
養生園の定番の酵素玄米。
香の物は葱味噌、たくあん、大根葉の糠漬け。
11月20日の夜は、今年最後のチャリティー音楽会を開催しました。
この夜お泊りのゲストの方はものの見事に常連さんが勢揃い!!
閉園間近に再び皆さんのお顔を拝見することができて、とても嬉しい再会でした。
オープニングは私のピアノ。
バッハの『G線上のアリア』、
今年作成した自作CDより『ふりそそぐ』、
オルガニスト松田昌さん作曲の『アンダルシア』の3曲を。
スペインにあるアンダルシア地方。
ずっと行ってみたいと思いつつ未だ訪れたことのない憧れの地。
『アンダルシア』は、初めて弾いた時から15年もの歳月が過ぎても今なお大好きな曲。これからもずっとずっと好きで弾き続けるであろう曲。
物悲しげな旋律の中に力強さと情熱を感じます。
どうぞお聴き下さい。
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可愛くて伸びのある瑠美ちゃんの歌声は私の(皆の)癒しと活力。
ベトナム戦争を嘆き、平和な世界を夢見て作られた『 what a wonderfl world 』。ルイ・アームストロングの歌唱で1968年にヒットしました。
祈りやメッセージがたくさんつまっています。幸せや素晴らしい世界はすぐ足元にあるのかも・・・。
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お集まり頂いた皆さんと声を合わせて歌ったのは、
『切手のない贈り物』、
GWにも歌った『いつも何度でも』、
ドリカムの『晴れたらいいね』、
坂本九さんの『見上げてごらん夜の星を』、
『今日の日はさようなら』
の5曲。どの曲も大好きです。メロディーラインも美しく、歌詞もジンと来るから・・・。
『晴れたらいいね』
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みんなの楽しみ Tea Time はみいちゃん作、インカ・クルミボール(ほろほろクッキー)と、すみ作、りんごとデーツのパウンドケーキとさつまいも羊羹。
和やかなひととき・・・お話もはずみました。
お茶を飲みながらみんなで語り合う・・・こういう時間って大切ですね。
最後は私の即興ピアノ。
今年は長期で(数ヶ月)滞在されて、もう家族の一員になっていたようなゲストの方からのリクエストは、
「晩秋の穂高の森の中をお散歩していたら、風に吹かれて落ち葉がハラハラ舞っている中に、我慢強く枝にくっついている1枚の葉っぱが目にとまって、
その葉がおひさまの光に透けて見えるのがとても綺麗で、私も今、病気を持っているので、その1枚の葉が枝とつながっている姿に命のつながりを感じて、
とても印象的だったので、それをピアノで弾いて頂けませんか。」と。
おっしゃられた言葉のままにイメージ・・・、その1枚の葉が風に吹かれても雪がうすく積もっても、枝に残っていて、やがて春を迎える・・・
というイメージで弾いてみました。
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次の曲は「今日、上田の方からこちらに車で移動してきて、車窓から見える景色が素晴らしかった!紅葉は終わりかけなんだけど、その中にぽつんぽつんとまだ紅いもみじの木があって、黄色や茶色の中に紅がある山々の風景が本当に素晴らしかったので、それを弾いてください。」というリクエスト。
日本の四季は自然の風景を芸術に変えてくれます。
とくに私も長野に来てから車の運転が楽しくなって、移動中もずっと楽しくて感動をもらえます。
ついつい、わき見運転が多くなって皆に注意されてます。(笑;)
上田からの道・・・三才山(みさやま)トンネルの道は私も時々走るので、鮮明にイメージできました。
どうぞお聴きください。
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今回も東北被災地への支援金は山田周生さんにお送りしました。
夏の音楽会で集った金額が16,000円、今回が36,800円の総額52,800円。
皆様のあたたかい心がきっと東北の方々に届くと思います。
周生さんからも「すてきな音楽会で集った支援金をまたお送り頂き、なんと言って感謝したらいいのかわかりません。ありがとうございます。」
というメールを頂き、私の心もほっこり、嬉しくなりました。
皆様ご協力本当にありがとうございました!
ご挨拶が最後になりましたが、私は今年で養生園の正規スタッフを卒業することとなりました。
皆様、色々お世話になりありがとうございました。
でも実はあまりピンときていません。
この6年間、本当にたくさんの方々との出逢いがありました。
個性豊かでおもいやりにあふれた明るいスタッフやボランティアスタッフのみんな。
ほんとに数え切れないくらい多くの人と一緒に働きました。
いい刺激をいっぱいもらったり、夢を語り合ったり、悩みを聞いてもらったり、休日は一緒に遊んだり、笑ったり怒ったり泣いたり驚いたり・・・、いっぱい共感しあえました。
そしてゲストの方も、初めて養生園を訪れる方から、リピーターになってくださり毎年来園されるごとにどんどん親しくなって、スタッフとゲストというより、人と人とのつながりが持てるようになって、友達のようになれたり・・・。
ゲスト同士がすぐに仲良くなれる、ゲストとスタッフの距離が近い、それが養生園のとっても素敵なところ!
ここは特別な場所。
空気と水が綺麗な山の中、大自然に囲まれ、犬や猫よりサルを見かけることの方が多くて、出来得る限りパーマカルチャー的な生活で、携帯がつながりにくくて、そういう意味でも特別な所なんですけど、ここに集ってくる人が本当に素敵な人ばかりなのには驚かされます。
心がやさしくてあったかくて繊細で、探究心が強くて、芯がしっかりしていて、自分にできることを精一杯している人たち・・・それも楽しみながら前向きに・・・。
そしてちょっと疲れて休養に来られるのですが、養生園マジック!滞在する日の長さに比例して、どんどん元気になって、表情が和らぎ、本来の自分に戻ってゆかれるのです。
そんな素敵な場所で、私の作ったお料理を召し上がって下さった皆さん、一緒にお散歩した皆さん、ピアノを聴いてくださった皆さん、
本当に本当にありがとうございました。
出逢えた全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
私もしばらく冬眠に入ります。(?)(笑)
また音楽会させてもらいに養生園には来るので、その時にお会いできることを楽しみにしております。
寒くなってまいりますので、皆様お体大切にお過ごしください。
心から感謝の気持ちを込めて・・・
♪ すみ