どうしてどうして桜の花はこんなに可憐でやさしいのでしょう。
やわらかな淡いピンクのこの花を見ると、心も桜色になってぽわ~んとやさしい
気持ちになれます。
桜は日本人にとっては何だか特別な気がします・・・。
GW初めの有明山神社の桜・・・。
里の春・・・。
皆さん、こんにちは。里の家キッチン担当のすみです。
養生園が始まって一ヶ月余、ご挨拶が遅れましたが今年度もよろしくお願い致します。
GWの養生園はたくさんのゲストの方で賑わっていました。
養生園の周りは芝桜やスイセン、ヒマラヤユキノシタなどの花が咲き、小鳥たちはさえずり、木々は芽吹いてやわらかな緑の葉が顔を出し、本当に平和です。
ここにいると良くも悪くも外の情報があまり入ってきません。
震災から約2ヶ月。
被災地のこと、原発のこと、放射能の不安・・・。
平和な毎日であってもいつも心のどこかでこのことが気になっています。
自分に何か出来ることはないだろうか?と思い、GWにチャリティー音楽会をすることにしました。
5月3日夜8時から。
キャンドルが灯る中、私のピアノ演奏を聴いて頂いたり、るみちゃんが歌を披露してくれたり、
震災で亡くなられた方への弔い、残された家族の方たちに向けて、これから希望を持って力強く生きてゆけますように・・・
そんな祈りを歌にかえて♪千の風になって、♪ふるさと、♪いつも何度でも、♪翼をください の4曲を皆さんと一緒に歌いました。
歌ってやっぱりいい!
目に見えないエネルギーとなって、思いは届くはず・・・。
その後はTea Time☆
ハーブティーやハーブオーレ、差し入れのリンゴジュース、マクロのクッキーやケーキをつまみながら皆さんとお喋り。
ほっこり、ゆったり、和やかなひと時でした・・・。
そして最後にゲストの方がリクエストして下さった曲を、ピアノ演奏。
1曲は坂本 九さんの♪上を向いて歩こう。
そしてもう1曲は 『祭』 というテーマを頂いて即興で弾きました。
「 『祭』 ・・・震災で心を傷めている人は多い。亡くなった人も3月11日のお昼ご飯を食べている時には、まさか数時間後に自分が津波にさらわれるなんて思ってもみなかったはず。それを考えると自分は生きているんじゃなくて生かされていると思う。
今、生かされている私達は、前向きに元気を出して生きてゆくことが亡くなった方への敬意だと思う。
そして今日私は養生園に来れたこと、これは色んな奇跡が重なって、今、幸せな時間を過ごせていることに感謝している。
こんな時だからこそ皆がシュンとしてしまわずに、活気を忘れずに、明るく前進していきたい・・・。
もっとHAPPYに過ごしていいと思う。それが活気ある 『祭』 のイメージと重なった。」 とのことでした。
本当にそうだな・・・と思いました。
とてもいいメッセージ、テーマを頂きました。
お話を聞いて、私の中でイメージを膨らませて、思いのままに弾くインプロビゼーションは、枠がなくって、自由に表現できて、その時の空気感を体全体で感じて、その場に集った人たちと一体感が生まれる、共感し合えるので心地良いです。
自然体の私を音を通して受け入れてもらっているというか・・・。
今回集まったお金はスタッフの提案で、支援金として
山田周生さんに送ることにしました。
義援金は被災者の方のために使われるお金で、支援金は被災地でボランティア活動されている人に向けてのお金になるそうで、義援金として集まったお金は支援金には回せないそうです。支援金は認知度が低かったり、その団体やグループが本当にきちんとした活動をしているかの判断が一般の人にはわかりにくいなどの理由から、支援金の集まりが悪いそうです。
けれど、ボランティアの方たちはガソリン代(高速代は免除されるそう)や宿泊費、食事の確保もすべて実費で、休みの日や仕事を休んで行っておられるわけで、そんな心温かな行動力ある人たちを支援したいと思いました。
山田さんはバイオディーゼルカー(燃料が使用済み天ぷら油のエコカー)の普及に全国を周っていて、たまたま岩手県で被災してしまったため、そのまま現地に残り、ボランティアで救援物資の配達をされていました。なかなか隅々まで行き渡らない物資、山田さんとその仲間の方たちの活動は地元の人たちに大変喜ばれたそうです。
木と人カフェと東屋を建てた棟梁のみちくんも山田さんの所へボランティアで手伝いに行き、帰ってきてから話をしてくれ、写真を見せてもらったので、その時に聞いた話もお伝えしました。
瓦礫の山、人の影のない村、道路は綺麗になっていても、一軒一軒の家のへどろ出しはなかなか進まないこと。
義援金や物資はたくさん集まっているのに、それがうまく回せてないこと、そういうことに関して動けるボランティアの人が非常に少ないこと。
被災者の方たちの喪失感・・・。
少し落ち着いてきた今は、復興に向けて力強く立ち上がっていこうと前向きになってきていることなど。
今回チャリティーにご協力頂き、音楽会に参加して下さったゲストの皆様、本当にありがとうございました!
この企画を快くサポートし一緒に作り上げてくれたスタッフのみんな、ありがとう。
感謝の気持ちでいっぱいです。
私のしたかったこと、伝えたかったことが形になって本当に嬉しかった。
音楽はスーーーッ と心に入ってくるから不思議。
音楽の心地良さ、音楽の素晴らしさをこれからも私なりの形で伝えてゆきたいです。
心にも体にも環境にもやさしいお料理とともに・・・。
私に出来ることをひとつずつ丁寧にしていきたいです。
最後に・・・
今回皆さんと一緒に歌った歌の中から、心に響く私の好きな一節を・・・
『 海の彼方にはもう探さない 輝くものは いつもここに
私の中に見つけられたから・・・』